2025.07.24
夏の冷えと体の不調
~痰湿と脾経のツボからみる東洋医学的アプローチ~
夏は本来「陽気」が盛んで、汗をかきながら体温を調節し、体内の熱や湿をうまく外に出していく季節です。
しかし現代では、冷房の効いた室内で長時間過ごすことが多く、外の暑さとの温度差に体がついていけず、「冷え」や「だるさ」「むくみ」といった不調を感じる人が増えています。
このような状態は中医学では「痰湿(たんしつ)」と呼ばれ、体内にたまった余分な水分や老廃物が巡りを妨げているサインと考えます。
痰湿が引き起こす夏の不調とは?
痰湿は、水分代謝の乱れによって体内に溜まってしまった「余分な湿気」のようなものです。
これが多くなると、以下のような不調が現れやすくなります。
これらの症状は、冷房など外からの冷えに加え、「脾(ひ)」の働きの低下とも深く関係しています。
なぜ「脾」が関係しているの?
中医学でいう「脾」は、食べたものから「気(エネルギー)」や「津液(水分)」をつくり出す消化吸収の要です。
しかし、冷たい飲み物や体の冷えが続くと脾の働きが弱まり、水分代謝がうまくいかなくなります。
その結果、余分な「湿」が体内にたまり、それが“痰湿”へと変化して、体の巡りを阻害し、さまざまな不調につながるのです。
◆ 痰湿ケアに関わる「脾経」のツボたち
脾経(ひけい)には、体の中に溜まった湿気を排出し、消化吸収を助ける働きがあるとされるツボが多くあります。
その中でも、夏の不調に特に役立つ代表的なツボをいくつかご紹介します。
● 陰陵泉(いんりょうせん)
ひざの内側、脛の骨のふちにあるツボ。
体内の水分代謝を整える作用があり、むくみやだるさに使われます。
● 三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上、指4本分あたりに位置するツボ。
脾・肝・腎という重要な経絡が交わるポイントで、女性の体調管理や冷え、消化不良に広く用いられます。
● 大都(だいと)
足の親指のつけ根にあるツボ。
脾の原穴とされ、消化力を高め、湿をさばく作用があるとされています。
これらのツボは、鍼やお灸、やさしい手技を通して刺激することで、痰湿の停滞をやわらげ、夏の冷えによる不調を内側から整えていく助けになります。
まとめ
夏バテやむくみ、水ぶくれのような症状は「夏だから仕方ない」と思われがちですが、体の中では冷えと湿の影響が複雑に絡み合っています。
東洋医学の視点からは、「脾」の働きを守り、体にたまった「湿」をきちんとさばくことが、夏を快適に過ごすカギとなります。
「ただの冷え」や「ちょっとのだるさ」でも、お気軽にご相談ください。鍼灸で体の巡りを整え、すっきりとした夏を送りましょう。
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